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高森明勅
2015.9.8 15:08

ハグさせて貰えないお義父さん

娘は、シンガポールでまだ家が入手できないのと、
日本での仕事もあって、両国を行ったり来たり。

あちらに行くと、旦那のご両親が優しく迎えてくれる。

どうも、虚像か実像か、日本人の嫁の評価が無茶苦茶、高いんだとか。

殆ど世界最高!と思われているらしい。

わが娘も、そうした一般的な評価の恩恵に預かっているようだ。

まぁ、娘も暫くは猫を被っているだろうし。

あちらのお義父(とう)さん、いつも娘に会うと、
親族として親愛の情を表すべく、
ハグしようとする。

が、娘の旦那と奥さん(娘にとっては義母)に睨まれて、
取り止めるらしい。

お気の毒に。

日本には、やりたくもないのにハグやらされる父親がいて、
かの国には、
ハグしたいのにさせて貰えない父親がいる。

何とも皮肉だ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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